ルル誕イベントでのピクチャードラマを踏まえ、妄想SSです。
スザルル前提のシールル風味です。
「良かったのか?あんなので。」
静かなCの世界でCCに問い掛けられ、ルルーシュは満足そうに頷いた。
「あれ以上のものはないさ。」
どんなに願っても叶わないと思っていたことが叶った。
ナナリーとロロが兄妹として仲良く会話をして、シャーリーやニーナそしてリヴァル、本当の姿を見せて生き生きとしているカレンとただの学生としての生活をするスザクとCC。そんな皆の中に自分がいて、今度こそ皆を守ることができた。
これ以上の幸せがどこにあるというのだろう。
そして、なにより・・・。
耳に微かに届いた、スザクの祝いの言葉。
これが初めてだったな、スザク。
“誕生日おめでとう、ルルーシュ。”
その一言で、全てが救われた気がしたよ。
何もいらないさ。
ただその一言をもらえたら、それだけで。
「十分だ。」
嬉しそうに柔らかく微笑むルルーシュの姿にCCはこっそりとため息をつく。
お前は、どれだけ欲がないんだ。
キセキを起こしたルルーシュは眠たそうに目蓋を擦り、体を横たえた。
CCはその小さな形の頭を膝に乗せ、指通りの良い黒髪を撫でる。
「少し疲れた。」
「そうだろうな。そう簡単にキセキを起こされたらたまったものじゃない。・・・少し寝るといい。安心しろ、時がくれば私が起こしてやるから。」
「お前が?まあ、信用してやらないでもないな。共犯者だからな、CC?」
「ああ。私達は共犯者だからな。」
かつては当たり前に日常にあった言葉を交わしていると、次第に気持ちよさそうな寝息が聞こえてきた。
今はゆっくり寝ていればいいさ。
また出逢う日はやってくるのだから。
それまでは、優しい夢を。
「誕生日おめでとう、ルルーシュ。」
何回でも祝ってやるさ、愛しいほどに不器用な世界の魔王。
2010年に何があるのかわかりません、次回もルルーシュが主人公でありますようにと願いを込めて。
来年もルル誕を祝えますように(*^_^*)
2010年に何があるのかわかりません、次回もルルーシュが主人公でありますようにと願いを込めて。
来年もルル誕を祝えますように(*^_^*)
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