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ルルへの愛を語ったり 日々のことを綴るともきの日記
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アンケートでルル猫に票が溜まって参りましたので、嬉しくなって投下です(^o^)/

それにしてもルル猫を書き始めてからもう一年が経つんですね。
去年の今頃(だと思う)シリーズとしては一話目の風邪編を書いていたかと思うと感慨深いです^^
初めは需要なんか絶対にないだろうと思いつつも更新していたのですが、好きだと言って下さる方々がいて下さったので、今まで続いているんですよね。
不思議な感じ。
皆さんに感謝です(>_<)

そしてともきは一年前と変わらぬルルーシュへの愛に、いい加減どうしようかと(爆)


・シリーズ スザクとルル猫 

・人肌編1







「あ゛~う゛~、あ゛~」


どうしたら人間ここまでウザクなれるのだろうかというくらい最大級にうざったらしい声を上げているのは、もちろん枢木スザク。机に顔を埋めて、新手の妖怪のよう奇怪音を発している。

そこに運悪く生徒会の資料を渡すように頼まれてやってきたカレンは他の生徒が遠巻きに見ている円の中心にスザクがいるのを見て、ゲっと顔を顰めた。


「ちょっと!公害だっていつも言っているでしょ!何なのよ!」


手にした資料でバシバシとスザクの頭を遠慮なく叩くと、のろのろとスザクが顔を上げた。
その顔色を見て、カレンはぎょっとする。


「ちょ!あんた、もしかして風邪?」


ノートの痕をくっきりと頬に付けたスザクの顔色は青白い。
まさかスザクに限って、季節の変わり目だからという極一般的な理由で体調を崩すはずなどなかろうとわかっていてもつい声をかけてしまうのは人情というものだろう。


「ううん、ただの寝不足・・・。」


普段イラっとくるくらい張りのある声は、今は蚊が鳴くような音でしかない。
どうやら相当深刻な寝不足らしい。


「そういえば最近やたらと寝むそうだったわね。じゃあ寝ればいいじゃない。何やってんのよ。」


寝不足ならば夜早く眠りにつくなり何なり、生活習慣を改めればいい話だ。
どうしてここまで重症になるまで放っておいたのだと呆れたように息を吐いたカレンに、瀕死のゾンビが渾身の力を振り絞って襲いかかってくるような動きでスザクがガバっとダレていた体を起こした。


「そんなことできるわけないじゃないか!!」

「はあ?」


何だコイツ、と内心引きながらカレンは本能で悟っていた。
このスザクの異様なテンションには身に覚えがありすぎるのだ。
ということはスザクの寝不足の原因は十中八九・・・


「だって、僕が寝たらルルーシュが・・・・。僕の可愛いルルーシュが・・・。うぅ。ううううう。」


何を想像したのか嗚咽まで漏らし始めたスザクに氷の視線を降り注ぎながら、カレンはどうしてこの猫馬鹿に声をかけたのかと数分前の自分を殴りたいような気分になった。

 





 スザクとルル  ~人編~

 





事の始まりは一週間ほど前に遡る。
どんな気紛れなお姫様でももう少し弁えているだろうと罵りたくなるほどに季節は急に移り変わった。
それはまるで紙芝居で紙を一枚捲ったらお話は一年後とでも言うような唐突さだった。
しかし当然スザクはそんなことにはまるで関係がない。
脅威の体力馬鹿にはササヤカな気温の変化など大してことではないのだ。
「ん?ちょっと涼しくなったかな~。」と思った朝には雪が降っているような男なのだから。

しかしそんなスザクであっても小さな黒猫が来てからはそうも言っていられない。
この黒猫はとても繊細なのだ。

 

クチュン!

小さなくしゃみが響いた瞬間、遠くにいたスザクは誰もが目を見張るような人外なスピードでルルーシュの元へと駆けつけた。

「大丈夫!?」

大事に大事に小さな体を抱き上げて腕の中に収める。大きな紫色の瞳を覗きこむと、大袈裟だと言うように目を細められたが、体からは余分な力が抜けており、スザクに甘えるようにすり寄ってきた。
その強気な視線と仕草のギャップにたまらないものを感じたスザクは身悶える。

「君は本当にかわいすぎるよ!可愛すぎる罪とかあったら即捕まっちゃうよね!でもそうなったら僕が守るから安心してね!」

君のためなら国を捨てて亡命でもしてみせる、と白黒映画に出てきそうな台詞を素晴らしく輝くような笑顔で宣うスザクにルルーシュは、「大丈夫だろうか・・・」と憐れみの視線を送っていた。



 

2へ続く


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ともき
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・ルル/ー/シュ中毒
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