ちょっと疲れが出ててきたのか、最近ようやく大人しくしてくれていた持病さんが主張を始めてくれました。何て言うか、警察に突き出したはずのストーカーが舞い戻ってきて、呆然、唖然、悄然と言った感じでしょうか。
あれ?この間裁判で戦わなかったっけ?
もう君、いいよ・・・。他の所へ行きなよ・・・、と言って聞いてくれる相手ではないので困ります。
ということで全体的に遅れが生じていて、11日の確定情報が日曜日とかになるかもですOrz
そして、レスも遅れてしまいそうです(>_<)申し訳ないです!でもしっかり読んで、元気を頂いています!ありがとうございます<(_ _)>
あと一つお知らせ!
どなたか欲しい方がいらっしゃいましたら以下のことを記載して拍手かメールフォームよりお知らせ下さい。お取り置きさせて頂きます。通販で、という場合も承りますので^^
・お名前(HNでも可)
・イベントか通販か、どちらで受け取るか
・通販の場合、必ずPCメールを受け取れるメールアドレスをご記入下さい。
・イベントの場合、何時頃受け取りにいらっしゃるか(例 12:30~13:00)
、ご都合の良いお時間を教えて下さい。
・他に購入希望の本がございましたらセットにしてお取り置きさせて頂きますので、お教え下さい。
また、前回「大事なものは目蓋の裏」と「愛し君へ」との三冊セットの場合、合計から200円引かせて頂きましたので、こちらのセットをご希望でしたら同じお値段でお渡し致します。
※通販の場合、自家通販を開始した際にメールを送らせて頂きます。その後住所などを教えて頂いてから、入金案内をさせて頂きます。
一人残ったルル猫を引き取ってやって下さい(笑)
さて、前置きが長くなりましたが何とかルル猫投下!
・スザクとルル猫シリーズ
・人肌編3
スザクとルル猫 ~人肌編3~
その夜、渋い顔をする家政婦をせっつき出してもらった羽毛布団広げ、ベッドの上に座るルルーシュにスザクは自慢げに腕を腰に当てた。
「これで今夜はぐっすり眠れるね!」
どうどう?褒めて?と翠の瞳を輝かせるが、その様子はどう見てもご主人様に褒められたい犬のようだ。しかしルルーシュはというと、黒い鼻を慎重にヒクヒクと動かして布団の周りを一周すると、くしゅん!と寒さからくるものとは違うくしゃみをした。
「どうしたの?」
一度するとなかなか止まらないのか、連続して、くしゅん!くしゅん!とくしゃみをするルルーシュの背中を撫でていると、しばらくして落ち着いたルルーシュが居心地悪そうにすんなりとした尻尾の先を揺らす。
「もしかしてこの布団、嫌い?えっと、でも去年の冬も使ってたしな。何だろう。」
う~んと顎に手を当てて考えているとふと視線を感じてルルーシュを見る。すると生理的な涙を大きな瞳いっぱいに溜めたルルーシュが上目づかいでこちらを見上げていて、スザクはその破壊力すら持つ愛らしさにクラっと目眩を感じた。額に手を当てベッドに倒れ込んだスザクはふと鼻を擽る匂いに眉を顰める。
「なんか、クサイ。・・・防虫剤?」
夏はその限りではないが、それ以外の季節ではここ一年ほどルルーシュのためにこまめに布団を干し、いつもお日様の香りのするふかふかな布団に包まれていたせいか、余計その人工的な匂いが鼻を突く。
「ああ、だから嫌なんだ。ごめんね、ルルーシュ。」
人間であるスザクが臭いと感じるレベルであれば、猫であるルルーシュはその何倍もの匂いを感じているのだろう。申し訳なく思い眉を下げると気にするなと、にゃ~んという声が返ってきた。
「どうしようか。とりあえずブランケットとか持ってこようか?」
問いかけられたルルーシュはコテンと首を傾げて何か考えた後、テテテっとベッドに倒れたままになっていたスザクの元に歩いてきて、そのままヨジヨジとスザクの胸の上に登ってくる。何故か猫らしくピョンと身軽に飛んで来ないのは、幼い時から変わらないルルーシュ七不思議の一つだ。ルルーシュが一生懸命登ってくる間、スザクは擽ったいような感覚を必死に堪えながら口元をこれ以上ないほどにだらしなく緩めていた。
そしてようやくスザク登山を終えたルルーシュは、さも「疲れた」とでも言いたげにフンと息を吐いた後、鍛えられた胸板の上にコロリと寝転がった。そしてしばらくするとスウスウと小さな寝息が聞こえてくる。
「え?ルルーシュ?お~い、ルル~?」
まさかそのまま寝るとは思わなかったスザクは小声で呼んでみるが、よほど眠たかったのかルルーシュは起きる気配がない。
「か、カメラ・・・。」
身近で見るルルーシュの寝顔の可愛さにスザクはカメラを手にしようとしたが、ルルーシュが胸の上にいるため動くことができない。うぅ、と無念の声を上げる。
ルルーシュはツンとしているように見えて、実はかなりの甘えん坊である。だからスキンシップは珍しくはないのだが、こうして胸の上で寝るというのはスザクが風邪を引いて寝込んだ時以来のことだった。
シャツ越しに感じるぬくもりにスザクはいよいよ溶けてしまうのではないかというほどに顔面を崩しながらも、はたと気がつく。
「えっと、僕はどうやって寝ればいいんだろう・・・?」
風邪の時は泥のような眠りであったため問題なかったが、普段のスザクは非常に寝相が悪い。とんでもなく悪い。というか寝返りが激しいので、このまま寝てしまえばルルーシュを下敷きにしてしまう可能性がある。何といってもルルーシュは鈍臭いのだ。きっと危険を感じて自分から動くということはないだろうし、仮に動いたとしても寝起きのルルーシュがスザクの動きに対応できるほど素早く動けるとは考えにくい。かといって、眉一つ動かさず人を殺してしまうようなマフィアのボスですら魅了してしまうほど気持ち良さそうに寝ているルルーシュを起こして移動するようなことはスザクの選択肢にそもそも入っていない。
となれば選べる道はただ一つ。
「寝返りしないように、熟睡しないでおこう。」
部屋の電気は点けたまま、宿題も終えていない。
けれどルルーシュがこの世の法律だと思っているスザクは、そのまま意識を沈ませないように気をつけながら目を閉じた。
「おは゛よ゛~、ルルージュ・・・。」
ルルーシュを潰してしまうのではないかという恐怖に駆られ、結局一睡もできなかったスザクは実に爽やかとは正反対の掠れた声で、ふわああと大きな欠伸をしてう~んと体を伸ばす黒猫に挨拶をした。
ルルーシュはというと、暖かなスザク布団のおかげで熟睡できたらしく清々とした顔をして、お礼だというようにペロリとスザクの頬を紅い舌で舐めた。
「うぅ、可愛いよぉ。ルルーシュ、君は世界で一番可愛いよ!そして朝からキスだなんて、ハリウッド映画の夫婦みたいなことまでしちゃって、何て素晴らしいんだ!まさしく愛だね!」
お伽話に出てくる魔法のキスをしてもらったかのように、急に元気になったスザクはメロメロになりながら、妙によく回る口でわけのわからないことを宣う。
愛してる!と感極まってお返しのキスをしようとしたのだが、既にルルーシュはよいしょよいしょと小さなお尻を揺らしながらスザクの体を下りていた。
「つれない君も愛おしい・・・。」
ほうと、スザクの熱い吐息が清らかな朝日が差し込む部屋に零れ、一種異様な空気が漂ったのだった。
にゃ、にゃん。
(「お、俺は別に悪くないぞ!」)
4に続く。
去年の「こたつ編」でルルーシュはスザクの腕の中で寝ていますが、あの時はスザクに気付かれないように、スザクが寝てから腕の中に入り、朝方に抜け出していました。そのため、実はルル猫の眠りは浅かったんですよね。でも今は堂々とスザクの胸の上で寝るようになったルルーシュ。
去年と似ているようで、実は一年経って微妙に関係が変化している二人ですv