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ルルへの愛を語ったり 日々のことを綴るともきの日記
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「色褪せた世界に~」があまりにも暗いので、ともきちょっと心を入れ替えてみることにしました・・・。


ということで!
突発ですが、スザクさんお誕生日お祝い企画第二弾!!

この間のともきの日記を読んくれたびこちゃんが同意してくれたので調子にのりました。


・長くなったので前編・後編にわけますが、内容はまるでないギャグです。
 (タイトルからしてふざけてますが)

・ちゃんとスザルルですが、あんまりルルが出てきません(←)

・後で修正する可能性大です。


こんな突貫工事でもよろしければ!


ルルーシュの視力は非常に悪い。

幼い頃から『本の虫』と家族から称されるくらい本が好きで、しかも彼は蛍光灯が好きではなく非常に暗い所で読むのが好きなため、結果として膨大な知識を得る代わりに彼は視力の大半を失ってしまった。

こう表現するといかにも大袈裟のように思えるかもしれないが、これは本当のことだ。
これは裸眼の彼を知らなかった頃は分からなかったが、共に暮らすようになって、いかに彼の眼が悪いかということを思い知らされるようになった僕が言うのだから間違いない。

だから彼は日常ではコンタクトや眼鏡が手放せない。
(そうでなければキスをするくらい顔を近づけなければ僕の顔の詳細などまるでわからないからだ)

しかし僕はそんな彼の視力の悪さと、運の悪さのおかげでルルーシュとめぐり逢うという人生最大の幸運を手に入れたのだから、僕はむしろ彼の視力の悪さに感謝すべきなのかもしれない。

今は僕の恋人となったルルーシュと僕、スザクが出逢ったのは僕の20歳の誕生日だったから、僕はルルーシュのことを神様からの誕生日プレゼントだと思っている。

 

・コンタクト  前編




サークル仲間に盛大にサプライズパーティーをしてもらって上機嫌のスザクは、その日はいつもと違う帰り道を歩いていた。
喜びのお裾分けに、愛猫(と言ってもその愛は常に一方通行なのだが)のアーサーにも何かプレゼントを買ってやろうとして、大きなペットショップに寄っていたからだ。

新しく買った猫じゃらしを他の玩具が入った紙袋から一本取り出し、ふんふんふ~んと歌いながら振って歩いて(完全に不審者だがスザクは容姿のおかげであらゆる不利益を避けることが可能なのだ)ちょうど角を曲がった時、スザクの眼に飛び込んできた異様な光景に思わず足を止めた。

「えっ?何コレ?何かの撮影かな。」

通常であれば多くの人が忙しなく行き交う大きな交差点のはずなのだが、何故か老若男女問わずざっと数百人の人が地面に這いずりまわって熱心に地面を探っているのだ。

いくら変人・奇人が集まる大都会と言えども、こんな光景はさすがに日常ではない。
何かの大規模な撮影だろうかと思ったが、特に一般人を規制している様子もなければ、撮影機材も見当たらない。

一体この現象は何なのだと気味悪く思いながら、原因を探ろうと自慢の視力をフル活用して目を凝らすと、円状の人だかりの中心に困ったように立ち尽くす一人の青年を見つけた。

遠くから見ただけでも明らかに人と違うオーラを放つその青年に、スザクは花の蜜に引き寄せられる虫のようにふらふらと歩きだしてきた。

「ちょっとあんた!!乱暴に歩かないでよ!」

スザクが一歩踏み出すごとに辺りから罵声が飛んでくる。
そんなことは気にせず歩いているスザクは随分と太い神経の持ち主なのだが、青年まであと少しという所に蹲っていた紅い髪の女性にガシリと足首を掴まれた。

「あんた!さっきからズカズカ無神経に歩いてるけど、周りの状況が見えてないの!?」

本当にこの紅い髪の女性は女なのだろうかと、性転換疑惑が頭をよぎるほど強い力で掴まれてはさすがのスザクも足を止めずにはいられない。

「えっと、見えてはいるけどわかってはいないです・・・。」

正直に告げると、フンと荒い鼻息を吐かれた。

「あそこに立っている彼、見える?あの綺麗な黒髪の彼。あの人が大事なコンタクトを失くしたのよ。特注品だから替えを作るのが大変なの。」

それは大変ですねと、しかしあくまで他人事なので気楽に頷いたスザクは無邪気に次を促した。

「だから?」

すると紅い髪の女性は怒髪天を突く勢いで眉を吊り上げた。

「はあ?だから皆で探しているんじゃない。」

そんなことがわからないなんて、あんたどれだけ人非人なのよ。

初対面の人間とは思えないほどにキツク責められたが、そんなことを気にするスザクではない。彼は空気を読まない(『読めない』ではない)男として大学でもちょっとした有名人なのだ。

「ふうん。」

興味無さ気に呟いてみたが、スザクの両目は素早く地面を探っていた。
それはNASA開発のレーザー探査機もひれ伏すような素早さと正確さと、そして執念深さだったのだろう。
スザクの持って生まれた野生的な能力(友人からは『お前はアフリカ草原かジャングルで生きるべき』と言われる能力)と生来の奇妙な程の運の強さのおかげで、スザクは一瞬にして麗人のコンタクトを探し当てた。

ニヤリと笑ったスザクは誰がどうみても悪人にしか見えなかったが、その笑みを一瞬で消し去ると紅い髪の女性を振り切り、スザクは風のような速さであっという間に麗人の目の前に立った。


 

後編へ続く
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