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ルルへの愛を語ったり 日々のことを綴るともきの日記
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仕事が長引き帰ってくるのが遅かったのですが、ちょうどギター教室から帰ってきた父と玄関で出逢い、そのまま二人でトトロ見ましたw

トトロなシュナイゼルとか、めいちゃんなるるしゅとか、もうよくわからない妄想ばかりが浮かんでいたのは疲れのせいだと思いたいです\(^o^)/

一昨日から月が綺麗です。
月曜日で満月かな?

明日も良いお天気なのでしょうか?
みなさんも熱中症などにお気をつけて良い週末をお過ごし下さい。


<It's a wonderful world  後編>

・長いです!でも中編の後には後編しかないからまとめてUPしてしまいます(>_<)

・黒スザク×可哀想なルルーシュ

・後味悪い終わりです!

・微妙に?死ねたです!

・スザクさんが救いようがないくらいに病んでます

・収納する時に修正する可能性があります


何でも受け入れてやんよ!
という方のみ、お進み頂けると助かります!






ルルーシュのストーカーをしていたのも、ルルーシュの家に放火をし、彼の家族の命を奪ったのもスザクだった。

大学一年の夏、新入生が集まるキャンプでスザクはルルーシュと出逢った。
その紫電の瞳と眼が合った瞬間、自分がこれまで生きてきたのはこの瞬間を待っていたのだと全身が歓喜で震えた。

運命はスザクに味方をし、そのキャンプでのイベントで振り分けられたグループでルルーシュと同じにグループになり、親しくなることができた。
学部が違うため大学で頻繁に会うことはなかったが、少しずつスザクとルルーシュは仲を深めていった。しかしすぐにスザクは物足りなくなる。

もっと、もっとルルーシュのことを知りたい。

初めの動機は恋に落ちた者としては純粋な想いだったはずだったのだが、次第にそれはエスカレートしてついにはストーカーにまで発展してしまった。
しつこいストーカー被害に悩むルルーシュから相談を持ちかけられる度、スザクの心は何とも言えない喜びが沸き上がるのを感じた。

『大丈夫、僕が守ってあげるから。』

そう慰める度に、それを冗談だととったルルーシュは軽く笑っていたが、それでもその笑みはどこか嬉しそうにはにかんでいて、とても可愛らしかった。

しかし向けられる笑みがいくら可愛くても、一向に胸が満たされない。
それは今にも飢えそうな空腹時に美味しそうな食べ物の写真を何度見せられても腹が膨れない虚しさにも似ていた。
どうしたものかと考えて、すぐに答えは出た。

そうか、この笑顔は自分にだけ向けられるものではないのだ。
ルルーシュの一番は家族で、自分はまだ二番でしかない。



それならば・・・・。



そして事件当日アリバイ作りのためにルルーシュと深夜まで飲みに出かけ、さり気ない空白の時間を仕立てあげ、その隙にルルーシュの家に火を点けた。
その後ルルーシュの体調が急に悪くなって家に帰ると言い出した時は少し焦ったが、燃えた家を見たルルーシュの反応をリアルタイムで見るのを悪くないと、家まで送り届けることにした。
まさかルルーシュが燃え盛る炎の中に飛び込んで行ってしまうことは、さすがに想定外だった。


もしこのままルルーシュが死んでしまったらどうしよう。
一番大切だと言っていた家族と一緒に逝ってしまったらどうしよう。


しかしルルーシュは大火傷を負ったものの、何とか助け出された。
愛する母と妹の葬式にも出ることが出来なかったルルーシュは、回復が遅くどんどんと弱っていった。警察からストーカーをしていた男が容疑者候補にあがっていると聞かされた時の、絶望に満ちた紫色の瞳を見て、スザクは笑いだしたいような気持ちになった。

堕ちた!

そう思った。
天上で清らかに微笑む天使が地上に堕ちてきて、ついに自分のものになったと、その時確信にも似た予感を感じて震えた。




それからはドロドロに甘やかし、限りなく溢れてくる愛情を注ぎ、何も考えられなくなったルルーシュが自分無しでは生きていけなくなるようにした。


そして今日も愛を囁く。

「ルルーシュ、愛してる。愛してる、ルルーシュ・・・。」

柔らかな黒髪を撫で、桜色の薄い唇に口づけをする。
その奥の熱い舌に絡みついて、流れ込む彼の甘露のような唾液を呑みこむ。

「ああ、ルルーシュ。このまま一つになろう。」

潤んだ紫を見つめて、スザクは幸せそうに微笑んだ。

 






                 It's a wonderful world     後編



 


 

「最近の彼の様子はどうだい?」

病室のドアに付けられたガラスの小窓からベッドの上の住人を見たシュナイゼルは、隣に立つ医師に問いかけた。
カルテを手にした医師は眼鏡のブリッジをあげながら、薄く笑った。

「ぜ~んぜん!」

「全然とは?」

「だ~か~ら、前と何も変わらずってことですよぉ。クスリを抜いてもう随分経つのにぃ、彼は一向に夢の世界から帰ってこない。罰することができなくて残念ですねぇ~。」

ベッドの住人、枢木スザクにシュナイゼルは改めて視線を向けた。
白いベッドの上で膝を立てて座る彼は、両手に大事そうに持った黒い猫のぬいぐるみにニコニコと話しかけて、愛おしげな眼差しを注いでいる。
その無邪気な子どものような様子からは、残忍な放火犯とは結びつかない。

「夢の世界か。それは幸せなのかな?」

ポツリと呟いたシュナイゼルに医師ロイドは哂い声を上げた。

「幸せ!!あはぁ!人が求める蜃気楼なように曖昧なもの。眼に見えず、定義すら決まっていない無責任な言葉!でも、スザク君はきっとシアワセに違いないですよぉ。だって犯罪を犯してまでも手に入れたいと思った人の最期を看取ることができたんですからぁ!しかもその後は自分にリフレインを打って、いつまでも可愛い恋人と暮らしていく夢の世界へのトリップチケット付きですからねぇ~。」

童謡を謳うように楽しげに言葉を紡いだロイドのアイスブルーの瞳は皮肉げに笑っている。

 




大火傷を負って入院していたルルーシュはある日忽然と姿を消した。
外に出ていい状態ではなく、無理をすれば命が危ない状態で一体どこへ。
病院のスタッフ総出で探したが、ルルーシュの行方はわかなかった。

家族を失って茫然自失の状態のルルーシュが自発的に行動できるはずもなく、もちろん誘拐したのはスザクだった。

高熱に苦しむルルーシュの手を握り締め続け、全身に薬を塗って丁寧に包帯を換え、痩せていくルルーシュのために消化の良い食事を作って食べさせ、悲しみに震える体を優しく包み込んだ。
スザクにとってはまさしく夢のように穏やかで満たされた蜜月だった。

しかしシアワセな時間はいつまでも続くことはなかった。

ルルーシュの火傷は素人が面倒を看れるものではなく、ある日感染症を発症し、その数日後に儚く逝ってしまった。



『なぁ、スザク。ぷりんがたべたい。』

『えっ?プリン?』

ルルーシュが何かを食べたいだなんてどれくらいぶりだろうかと、きっと元気になってきている兆しなのだと喜んで頷いた。

『わかった!すぐに買ってくるから、ちょっと待っててね。』

綺麗な紫色の瞳をうっすらと細めて、ルルーシュは小さく微笑んでスザクの背中を見送った。

『ありがとうな。』

柔らかな声はかつてのルルーシュのようで、スザクは一瞬ドキリとした。

『これくらい何てことないよ。』

振り返ることなく早口に告げて、スザクはドアを開けて出て行った。

 




『許すよ、全部。だから早く俺から解放されてくれ。スザク・・・。』

誰もいなくなった静かな部屋に響いたテノールは誰の心にも届くことなく、空気の泡に溶けて消えていった。

 




息を切らして帰ってきたスザクの目に映ったのは、この世を旅立って穏やかに眠るルルーシュの白い顔だった。

『ルルーシュ・・・?どうしたの?プリン、買ってきたよ?ルルーシュ?ルルーシュ!!』

いくら呼びかけても、僅かなぬくもりだけを残して去ってしまったルルーシュが目を覚ますはずもなく。

『嘘だって言ってよ!!ねえ、起きて!!ルルーシュ!!』

ルルーシュの亡骸を揺さぶってスザクは叫び続け、そして・・・。

 



「恋人、と言う名の被害者が死亡したことに絶望してリフレインを大量に打ったまま、正気に戻らず、か。やりきれないね。」

肩を竦めたシュナイゼルにロイドが口元を歪めて聞いた。

「誰がですかぁ~?」

やりきれないのは。

「この事件の関係者全てさ。被害者のルルーシュ君も、巻き添えで命を奪われた彼の家族も、加害者である枢木スザクも、総力を挙げて犯人を割り出したのに、何一つ裁くことができなかった警察も。皆、皆やりきれないね。」

病室の中のスザクは夢の世界で何か楽しいことがあったのか、クスクスと笑いだし、黒猫にキスをしていた。
スザクのどこか調子が外れた笑い声が虚ろに響く廊下を歩きながら、シュナイゼルはふと開け放たれた窓からザブンザブンと聴こえてくる波の音に釣られて外を見ると、大きな白い入道雲がパキリとした青空によく映えて夏の空を演出していた。
遠くの空と海の境がわからないような曖昧な境界線には灼くような日差しに照りつけられ、ゆらゆらと蜃気楼が映し出されている。

「『幸せは人が求める蜃気楼なように曖昧なもの』か。」

シアワセを手にして微笑む枢木スザクは、偽りを映す蜃気楼の世界で生きているのだろう。
それでもきっと・・・。

「彼は『幸せ』なのだろうね。」



枢木スザクが今彷徨っている世界は、まさしく夢のように素晴らしいものなのだろうから。


 


It's a wonderful world 

The End






<あとがき>

このお話を一体どこへ収納すればいいのかわかりません・・・。
前編を書いている時はまさかこんな終わりになるとは思っていなかったのですが、もしるるーしゅが生きたままでスザクさんの世話になるエンドだとありがちかな?と思いまして。

まあ、多分この終わり方も王道と言えば、言えるような気がしなくもないですが^^;

今まで書いてきた死ねたの中では新しい終わり方になりました。
後味悪いですかね・・・?

珍しくスザクさんをシアワセにしてしまいました(←)

AGO兄上は一体何者かと言うと、警察関係者です。
るるーしゅとは遠縁だったとかで、本当は現場に出てくる人ではないのですが、今回は特別に来てくれましたw

ともきはお話にタイトルを絡ませるのが好きなのですが、今回のタイトルの意味は「スザクさんにとって素晴らしい世界」という意味でした。


先週の字茶でお世話になった皆様へ。
例の話はこんな感じで、計画中です(^o^)/
また詳しいことが決まり次第、お知らせ致しますね!


では、もしかしたこの話の終わり方は好みではない方がいらっしゃっるかもしれませんが、最後までお付き合い下さってありがとうございました。

そしてたくさんの拍手もありがとうございました。
いつも私にお話を書く勇気をくれてどうもありがとう。

次はスザ誕でも進めたいですが、少し明るいお話も気分転換に書きたいです^^;
予定は未定!

こんなともきですが、これからもよろしくお願い致します<(_ _)>


心からのと感謝をこめて


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