感謝をこめて!ルル猫更新です(*^_^*)
コピー本に入れたかったのですが、入りきらなかった首輪編。
今後の更新ですが、回復したらまず「Hey・・・」を終わらせて、
多分通販を始めたら、また忙しいと思いますので、
しばらくは日記のお話の更新が続くかもしれません。
落ち着いたら、メインに戻りたいです。
五万のお礼もしたいですが、その前にリクエストを消化。
どんだけ人様をお待たせするんだ、何さまのつもりだ!と罵られるのを覚悟。
色んなお話と並行して、最近コメントをよく頂くようになった長編をがりがり進めていけたらいいな、なんて。
未来のことはわからないので!とりあえずできることろから(^o^)/
では、スザクとルル猫シリーズ。
ご興味があれば、ぜひ^^
スザクとルル猫 首輪編
「黒猫っていったらやっぱり赤い首輪でしょ!」
「うんうん。」
「きっと似合うと思う。」
上からミレイ・シャーリー・ニーナの台詞である。
生徒会室のテーブルには猫用グッツの通販の本が所狭しと広げられて、それを女性陣が囲みながら楽しげにワイワイと話しているのだ。
「これなんかはどう?王室御用達だって!ルルちゃんにぴったりじゃない。」
「本当ですね!本物のルビーが埋め込まれてるって・・・。ってええっ!!これ首輪の値段じゃないですよ!結婚指輪よりも高いんじゃないですか?」
「いいいじゃない、これくらい。スザクなら腐るほどお金持ってるんだし、普段のお礼もかねてルルーシュに買ってあげなさいよ。」
遅れて生徒会室に入ってきたカレンがヒョイっと雑誌を覗き込み、サラリと言う。
名前を呼ばれ、腕の中のルルーシュに頬ずりをしていたスザクは顔を上げた。
「何ですか?」
「あんたね、今までの会話何も聞いていなかったの?」
呆れたように首を竦めるカレンに、スザクはルルーシュの体を撫でながら堂々と胸を張る。
「うん。だってルルーシュに夢中だったから。」
他の雑音なんて耳に入らないんだよ。
雑音呼ばわりされたシャーリーはそのことには頓着なく、関心したように頷いた。
「スザク君は本当に幸せ者だね。他のどの猫に好かれなくたって、こんな美人の猫ちゃんに愛されてるんだもん。」
当のルルーシュはその言葉に照れたように、フンと顔を逸らした。
その仕草がまた妙に可愛らしく、皆の顔をデレデレに蕩けさせる。
「それで?えっと首輪ですか?」
空気を読まないスザクは、皆の暑い日のソフトクリームのように溶ける甘い表情には一切気遣うことなく話を元に戻す。
一瞬白けたよう雰囲気が漂ったが、とりなす様にルルーシュがにゃあんと鳴いたことにより、ミレイが咳払いをした後口を開いた。
「そうよ。だって最近スザク君がよくルルーシュを学校につれてくるじゃない?万が一ってことを考えて、首輪は必要だと思うのよ。ブリタニア種は貴重だから捨て猫じゃないっていうのは猫好きならすぐにわかるけど、そうじゃない人からしたら猫の種類なんてわからないからね。間違って連れてかれちゃったら困るでしょ?」
「つまりルルーシュは僕のですっていう印をつけようって話ですね?」
間違ってはいないのだが、スザクのやけに好青年な笑顔で言われると何か違う気がしてしまうのは何でだろうか。
内心首を傾げる女性陣を前にスザクは何を想像したのか、ふにゃんと笑った。
「ふふっ、つまり人間でいったら結婚指輪?この人は僕のお嫁さんです!みたいな?何それ、凄くいい・・・。」
うっとりと呟くスザクに周りもドン引きしていたが、膝の上のルルーシュも何か邪悪なものを感じ取ったのか居心地悪そうに身を震わせた。
「と、とにかくそういうことなの。今はこれが第一候補なんだけど、どう?」
これ以上スザクに喋らせたらこちらの精神に影響が出るとばかりに、慌ててシャリーが話を進める。
スザクは一旦口を閉じるとルルーシュを落とさないように気をつけながら身を乗り出して、指差された商品を見る。
「ふ~ん。まあ悪くはなさそう。でも何となくルルーシュのイメージじゃないなぁ。」
指の腹で優しくルルーシュの耳の裏を撫でながら呟いたスザクの肩に突然ガシリと腕が回された。
「ちょっ!毎回毎回ウザイ、ジノ!」
顔など見なくてもこんなことをするのはジノしかいない。
怒鳴られたジノはどこ吹く風、まるで気にする様子もなく空色の瞳を輝かせて雑誌を覗き込む。
「いいじゃないか!色違いで四つ買って、ルルーシュたちに着けてあげようぜ!」
「でもジノ君、これ凄く高いよ。四つも買ったら車が何台か買えるんじゃない?」
シャーリーが心配そうに値段を指差した。
「んん?これくらいどうってことはない。美人に金がかかるのは世の常さ。なっ、スザク!」
快活な笑みを浮かべたジノはバンっとスザクの背中を叩いた。
「はあ。ジノのその軽薄な同類と思われたくないから、いちいち僕に同意を求めるのはやめてくれる?」
2に続く。