いつもありがとうございます。
携帯の方にしつこいようで申し訳ないのですが、ブックマークのページがお願いしているページではない所にされている方に結構いらっしゃるみたいで(汗)
携帯だとページが紛らわしいんですよね、すみません。
ともきの作り方が悪いのですが、今一度場所を確認していただけるとありがたいです。
何故かというと、ある日突然ページが消えている可能性があるのと、
これは管理人としての願い?というか、なんというか、カウンターが正確じゃなくなってしまうのです。
ご協力頂けると、より一層やる気が出ます(^o^)/
よろしくお願い致します。
・スザクとルル猫シリーズ
・首輪編3
スザクとルル猫 首輪編
ぽかぽかなお日様が降り注ぐ窓辺で優雅に寝そべるルルーシュにごめんねと一言謝ってから、しなやかな肢体を抱き上げた。
眠たそうなルルーシュはうつらうつらとしながらスザクの腕にもたれ掛かる。
箱から取り出した首輪をルルーシュの首に着けると、周りからは歓声が上がった。
「かわいい~!!」
「うん、凄くよく似合う。」
「いいんじゃない?」
「高貴な感じも出てるし、悪くないわね。」
「ルルーシュ!美人度が増したな。」
褒め称えるメンバーの中で、スザクは黙ったままじっとルルーシュを見つめた。
何をルルーシュが感じているか、考えているかをちゃんとわかってあげられるように。
宝石がはめ込まれた美しい首輪は確かにルルーシュによく似合っている。
そのまま雑誌かCMにでも出られそうだ。
けれど頼りないまでに細い首には酷く重たそうで、ルルーシュの体が一層小さく見える。
やっぱりこれは外してあげようとスザクが手を伸ばした時、ルルーシュがふと眼を開けて風に舞ったリボンを捕まえた。そして楽しげにふにっとリボンを踏むとにゃあと鳴いた。
それは箱に綺麗にかけられていた紫色のベルベットのリボンだった。
「それがいいの?」
にゃん
「それでいいの?」
もう一度確かめるように聞けば、同じことを何度も聞くなと言いたげに睨まれた。
苦笑したスザクが首輪を外してやると、ルルーシュは清々したとばかりに黒い体をふるふると振るわせた。一段落ついて大人しくちょこんと座ったルルーシュの首にスザクは丁寧にそのリボンを巻いた。
しかし今までリボンなどと可愛らしいものと縁のなかったスザクはいくら試してみても綺麗にリボン結びができない。左右の輪の大きさもバラバラで、歪に曲がってしまう。
何度もやり直すスザクの不器用な手先をルルーシュはどこか愛おしむように目を細めて見ていた。
「スザク君、やってあげるよ。」
散々せっかくの高い首輪が!と悲鳴のように叫んでいたシャーリーだったが、スザクの熱意に負けて、ついに手を差し伸べた。
しかしシャーリーがリボンに手をかけた瞬間、ルルーシュはぴょんとスザクの胸に抱きついた。
そうなるともうスザクの涙腺は崩壊だ。
滂沱の涙を流しながら、エグエグとルルーシュのリボンに再度挑戦する。
日に焼けた指先から小さな愛が伝わるようで、ルルーシュは心地よさそうに目を閉じた。
周りはそんな二人を呆れたように笑いながら、優しく見守っていた。
「これが限界だなぁ。あんまり綺麗じゃないけど許してくれる?」
やっぱり全体的に曲がってしまって歪なそれを、ルルーシュは尻尾をピンと立てて満足だと示した。
「よく似合うよ。ルルーシュの綺麗な目と同じ色。」
スザクが手放しで褒めると、ルルーシュはフンと顔を逸らし自慢げにリボンを披露した。
「もっとちゃんと結べるように僕、練習するからね。」
仕上げとばかりにスザクはルルーシュの黒い小さな鼻にキスをした。
それ以来スザクは外に出る際には必ずこのリボンをルルーシュの首に柔らかく結ぶことになり、そしてそれはいつもどこか歪に曲がっているのだが、スザクもルルーシュも満足しているので、ご愛嬌ということだろう。
スザクとルル猫
首輪編 END