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ルルへの愛を語ったり 日々のことを綴るともきの日記
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にゃうにゃう(゜_゜)
色々と書こうと思っていたけど、もう少し落ち着いてからにしようかなぁ。

ということで今日は 皇子と騎士犬 梅雨編 です(*^_^*)

「Hey・・・」は昨日で前半終了という感じで、これからが萌え所だよね!!
という流れですが、ちょっとお休み<(_ _)>
もう少しお待ち下さい。

では!

<皇子と騎士犬シリーズ>

・犬スザク(雑種?)×盲目な皇子(14歳) ←ジェレミア

・梅雨編 前編 


をどうぞ。


 


人の気配など感じさせないくらいに静まり返っていたアリエス離宮はここ最近になって様々な音が溢れるようになってきた。
それはお皿が割れるような音だったり、侍女の悲鳴だったり、ジェレミア卿の怒号だったり、慌ただしい足音だったり、そして・・・。

それらの音の原因は、ルルーシュ皇子14歳の誕生日からこの離宮の住人になった一匹のふわふわとした毛並みの犬。
何犬とも判別しがたい、その翠色の双眸をした犬の名前はスザク。
世界を見ることを拒絶した皇子の愛犬だ。



皇子
と騎士 梅雨編 前編



「スザク!!いい加減にしろ!!」

今日もジェレミア卿の怒声が広い廊下に響き渡る。
そんなものは痛くも痒くもないとばかりに、スザクはふふんと尻尾を振って走り出す。

「はぁはぁ。あの犬は化け犬に違いない。軍人である私よりも体力があるなど・・・!!こんな姿、殿下には見せられぬ!」

重厚な壁に手をついて息を乱すジェレミア卿。
くすくすと通りすがりの侍女から笑い声を洩らされ、羞恥で顔を赤くした。
なぜこんな辱めを受けなくてはならないのだ!と心の中で嘆くと、深く息を吸い込みもう一度駆けずり回る犬の名前を叫んだ。

「スザク!!!」

 


「今日もやっているな。」

自室で本に繊細な指先を走らせていたルルーシュの耳にもジェレミアの叫ぶ声が聞こえ、クスリと笑った。

「毎日、毎日飽きもせずよくやるな。」

パタリと本を閉じると危なげなく立ちあがり、閉め切られた窓辺に行くと手探りで窓を開け、パンパンと手を叩く。
そして透き通る声を張り上げた。

「スザク!来い!」

大声で呼んだわけではないのだが、耳を澄ますと濡れた芝生の上を物凄いスピードで駆けてくるスザクの足音が聞こえてくる。
心をくすぐるその一生懸命な足音に思わず口元を緩めた時、遠くにいたはずのスザクはもうルルーシュの足元までやってきていた。

ワン!!

「よしよし、良い子だな。」

ルルーシュがしゃがんで手を伸ばすと、ここにいるよ!と示すように手の先を勢いよく舐められた。

「俺の手を舐めても美味くないぞ。ほら、もう部屋に入ろう。お菓子をあげるから。」

食いしん坊のスザクであれば『お菓子』に釣られてすぐに部屋に入るだろうと思ったのだが、ルルーシュの思惑とは違いスザクは不満そうにクウンと鳴いた。

「何だ?まだ遊び足りないのか?ジェレミアを揄うのもほどほどにしてやれよ?アイツは真面目なんだから。」

どこか面白がるような音を含ませて言い聞かせたが、スザクは二本足で立ってルルーシュにもっと遊ぼうと強請ってきた。

降りしきる銀色の雨の中駆けずり回ってきたスザクの体は濡れそぼり、足は泥だらけだ。
そんなスザクに体を擦り付けられ、ルルーシュの真白い絹のシャツはスザクの手のプリントが模様のように付けられてしまった。
目の見えないルルーシュには自分のシャツの惨状を確認することはできないが、べたりと貼り付く濡れた感触でこれはもうダメだなと冷静に判断する。
けれどだからといってスザクを怒るつもりは全くなかった。
スザクのすることならば何でも許してしまうので、ジェレミアやシュナイゼルなどには「ルルーシュ(様)はスザクに対して甘すぎる。」と顔を顰められてしまうのだが、こればかりは仕方がない。



後編に続く。

 


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ともき
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・ルル/ー/シュ中毒
・一人でいる時はほとんど音楽を聴いています。
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